自社衛生基準の強化～国際基準での衛生レベル認証の取得と運用

新杵堂本社工場および契約工場内の食の安全に関する徹底は細部に至るまで 日々確認し厳しい目で光らせています。
エアーシャワーつまり消毒しないと 開閉しない自動ドア、外部からの持込み禁止、国際HACCPに準じた 白衣・帽子などの着用・毎日の掃除＆消毒などを日常的に行い異物混入はもちろん『食の安全』を高いレベルでグループ社員 全員で目指し日々徹底をしております。
その基準は常に更新してゆきます。

新杵堂代表の譲れない想い

「効率だけを考えるなら、現地に行く必要なんてない」。
そう言われることがあります。たしかに、今の時代はデータがすべてを教えてくれます。どんな商品が売れているか、どんな素材がバズるか。インフルエンサーの投稿やアルゴリズムを分析すれば、世界中のお客さまの傾向が見えてくる。
でも、私は必ず現地に行ってどんなお客さまがどんなものを好んでいるのか、どういった生産者の方がどんな気持ちで果実を育てているのかを自分の目で確認しています。
そこに、私たちが「譲れないもの」があるからです。

アルゴリズムが提案し、人間が選ぶ時代に

日本では、職人が四季折々の素材を選び、お客さまの顔を思い浮かべながらお菓子をつくります。
栗やいちご、みかんやスイートポテトなど。その一つひとつに物語があり、「あの人に食べてもらいたい」という気持ちを込めています。
一方で、海外では少し違います。いまの世界市場では、TikTokやTEMU、Amazonなどさまざまなプラットフォームに対応することが重要になっています。
私たちはそこに最適化されたお菓子を作り、プラットフォームのアルゴリズムやインフルエンサーの方々が私たちに代わって、お客さまにお菓子を届けてくれるのです。
それは便利だし、合理的です。
でも、どこかで大事なものが置き去りになっていく危うさも感じます。
だからこそ私は、現地へ行き、自分の目でお客さまを見ることを続けています。
アルゴリズムが提案しても、最後に選ぶのは人間だからです。

「見えないところ」こそ、お客さまの信頼になる

あるとき、包装紙のコストを下げようという提案がありました。確かに合成着色料を使えばコストは安くなる。でも、私は首を縦に振れませんでした。
天然の着色料を使う理由は、見た目でも味でもありません。もし、自分の子どもがその包装紙を口にしたとして――どちらを選ぶか。そう考えたとき、迷う余地はありませんでした。
お客さまには見えないところこそ、誠実でありたい。それが信頼を積み重ねるということだと、私は思っています。
私たちの工場では、衛生や安全のためにいくつもの仕組みを導入しています。外から見れば「そこまでしなくても」と思われることもあります。けれども、そうした見えない努力を怠った瞬間に、安心や信頼が揺らいでしまう。だからこそ、どんなときも徹底する――それが私たちの姿勢です。

お金では測れない「人の心」

私も売上や成長ばかりを追っていた時期がありました。しかし、そこからさまざま経験を経て、「お金の本質は見えないところにある」と考えるようになりました。
ひとつひとつのお菓子を買ってくださるお客さま。1000円、2000円の積み重ねが集まって会社を支えていただいてる。それを「数字」としてしか見ていなかった自分を、深く反省しました。
新杵堂の創業者である祖父が言っていた言葉を思い出します。彼は戦時中に軍医をしていて、手術器具を毎晩、自分の手で磨いていたそうです。
患者さんには見えない。誰にも感謝されない。
それでも、「見えないところをちゃんとするのが人の心だ」と。
その言葉が、今になってやっと胸に響きます。
お菓子づくりも同じです。
工場の清潔さも、社員の姿勢もお客さまには見えない。
でも、見えないところを徹底するからこそ、味の向こうに「信頼」が生まれるのだと今では心から思えるようになりました。

変化の中で、変えてはいけないもの

この1年、会社ではさまざまな改革を進めています。無駄を減らし、筋肉質な組織へと変わろうとしている。けれども、その過程で「譲れないもの」は何かを常に問い続けています。
それは、お客さまに見えない部分を大事にするという姿勢。そして、社員一人ひとりが誇りを持てる職場であること。
不思議なことに、そうした意識を徹底してから、会社の空気が変わったように感じます。

お菓子は、心でできている

効率化もデータも、もちろん大切です。でも、その先にあるのは「人の心」です。
お菓子は、心でできている。
そして私たちは、これからもその心を込めて――「お菓子で人々を幸せにする」ことを目指します。

【本件に関するお問い合わせ】
株式会社新杵堂　広報チーム
TEL：0573-65-2809（平日 10時～17時 ）
URL ：http://www.shinkinedo.com/
Email: pr@shinkinedo.com